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人間の国
アルザス
の一の姫。
魔王の角から作られた魔剣
ダインスレイブ
を操る。 出自こそ傍流貴族の生まれだが、アカデミーでは文武両道を絵に描いたようなトップクラスの模範生。 剣技や魔力はもちろん、多方面に渡る優れた才覚に恵まれながらも、けっしてそれに驕ることのない思慮深さと穏やかさをあわせもった、まさに姫の中の
姫
と呼ぶにふさわしい気品と高潔な精神を備えた少女。
妖精の国
フォレスタル
の一の姫。
魔弓
フェイルノート
を操る。 妖精族は魔法の才能に優れた種族で、中でも王家直系の
姫
であるセレスティアはきわめて高い魔力を持っているが、 実力があるゆえに自信家気質なところもあり、たまに「悪気なく人のウィークポイントをついてしまう」ようなことも。 負けん気は強いが、物理的な痛みには弱い。
小人の国
クラインシュミット
の一の姫。
魔槌
ミョルニル
を操る。 小人族は背丈こそ小さいが肉体は頑健そのもので筋力にも優れ、
姫
であるエリーゼにいたっては
怪力
と呼べるほどのパワーを持っている。 細かいことは気にしないざっくばらんな性格で、難しいことを考えて悩むより身体を動かしていたいタイプ。 戦いに関しては、強い相手との正々堂々のぶつかりあいを好み、背後をとったり相手の裏をかくような卑怯さを嫌う。 いわゆる燃費が悪い身体で、かなりの大食らい。
獣人の国
トリエステ
の一の姫。
魔槍
グングニル
を操る。 狼の特徴を宿した獣人で高い身体能力を持つが、性格はやや内向的で気が優しい、ともすれば弱気ともとられてしまう、おとなしいタイプ。 他の三人とくらべ、
一の姫
としての立場にもいまひとつ自信がなく、自分がその地位にふさわしい存在だとはあまり考えていない。 獣人族は内なる獣性を抑え、人らしく文化的にふるまうことを尊ぶため、フィオレも争いや戦いそのものを忌避したがるが、仲間を守ろうという意識はとても強い。
魔王
がベルナールにあてがった人型の
魔力生命体
。
戦闘能力は皆無。 外見はクールでミステリアスな雰囲気の漂う美女だが、内面はどこかとらえどころのない不思議な性格をしており、主人であるベルナールに対しても、さらりと毒舌や冗談を言ったりもする。 ベルナールと交わることで
魔王
の魔力を一時的に与え、若返らせることができるという能力を持つ。
本作の
主人公
。
あまりぱっとしない雰囲気の中年男。
ツヴィンガ
を作った結界術師の末裔であり現管理人。 祖先の功績によりアカデミーの教授職を得ているが、長く続く平和な時代においてその地位は下落しており、実質的にはほぼ閑職あつかい。 当人にもその境遇を跳ね返そうという気力ももはやなく、なかばあきらめの境地で人生消化試合モードの毎日を受け入れている。 ……が、ある日
ツヴィンガ
の調査に出向いた際、封印されているはずの
魔王
の声を聞いたことで、運命が大きく変わることになる。